競馬のレースには様々な種類があります。
初心者の方でも、聞いたことがあるレース名といえば
「ダービー」「有馬記念」などがあると思います。
そういったメジャーなレースには、どの馬でも出走できる訳ではありません。
競馬では、レースを構成するランク、条件、距離などがあり
それぞれの説明をしていきます。
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レースのクラス分け
競走馬達は着順に応じて賞金を獲得するシステムで、
その獲得賞金に応じてレースのクラス分けがされています。
G1レース（ダービー）（有馬記念）などを頂点に
上図のクラス分けになっています。
レースのクラスは上位から
- GⅠ、GⅡ、GⅢ（重賞レース）
- リステッド、オープン特別
- 3勝クラス(1600万円以下)
- 2勝クラス(1000万円以下)
- 1勝クラス(500万円以下)
- 新馬・未勝利
までのレースがあり、
馬の年齢と収得賞金額によってクラス（＝条件）が分けられています。
1勝するごとに上のクラスヘステップアップするルールです。
また、重賞レース（グレードレース）は、
2着になると収得賞金が加算されて上のクラスへステップアップすることがあります。
一部のレースで例外もありますが、原則として、
1月から6月上旬までは3歳馬だけのレースと4歳以上の馬による
レースの2本立てとなります。
それ以後は、3歳馬も4歳以上の馬と一緒に出走するようになり、
2歳馬だけのレースと3歳以上の馬によるレースの2本立てに変わります。
| 取得賞金によるクラス分け | |
|---|---|
| クラス | 収得賞金額 |
| 1勝クラス | 500万円以下 |
| 2勝クラス | 501万円から1000万円 |
| 3勝クラス | 1001万円から1600万円 |
| オープン | 1600万円超 |
競走馬は2歳から3歳にかけての新馬（メイクデビュー）でデビューし、メイクデビューを勝てば次のクラスに進み、勝てなかった馬は、未勝利で戦います。
勝ち上がった馬は、1勝クラスへ、勝つごとに2勝クラス、3勝クラスとステップアップしていきます。
2歳戦の始めのうちは新馬（クラス）とオープン（クラス）しかありません。
その後、勝ち上がった馬の増加につれてクラスを細分化していきます。
2歳の9月頃から1勝クラスに分けられ、さらに年上の馬と一緒にレースを行う「3歳以上」という条件のレースから2勝クラス(1000万円以下)と分けられていきます。
条件クラスを卒業した馬はオープン入りし、オープン特別、リステッド、さらに重賞レースのGⅢ、GⅡ、GⅠで切磋琢磨します。
その中でもGⅠレースを勝つことが競走馬の最大目標になります。
GⅠレースに出走するため、競走馬は１つ１つの条件をクリアしていかないと出走できないのです。GⅠレースに出走できる競走馬は一握りとなり、年間約7,000頭の競走馬生産される中で、GⅠホースの称号を得られるのは、わずかです。
レースの条件
斤量
レース時に競走馬が背負う負担重量のことをいいます。
レースによって決め方が異なり、
があります。
ハンデ
競走馬に対して、なるべく均等に勝てるように行われるレース。
過去成績などから、競走馬が背負う負担重量を増減させたりします。
強い馬に対しては負担重量を増やし、逆に弱い馬対しては負担重量を減らすのが一般的です。
限定戦
年齢や性別など指定した条件を満たした馬のみ出走できるレース
レースの距離
競馬のレース距離は、細かく分かれていまして
短距離、マイル、中距離、中長距離、長距離という5つの分類ができます。
短距離(1000～1400m未満)
G1レース：スプリンターズS、高松宮記念
1400m(7ハロン)までのレースを短距離戦といいます。短距離が得意な競走馬は「スプリンター」と呼ばれます。
マイル(1400～1800m未満)
G1レース：安田記念、マイルチャンピオンシップ など
1400m(7ハロン)から1800m(9ハロン)までのレースをマイル戦。マイルが得意な競走馬は「マイラー」と呼ばれます。
1600mのみをマイル戦と定義されることもあります。(1マイル＝約1609mのため)
中距離(1800～2200m未満)
G1レース：皐月賞、天皇賞(秋) など
1800m(9ハロン)から2200m(11ハロン)までのレースを中距離戦。世界のレースで最もスタンダードな距離です。
中長距離(2200～2800m未満)
G1レース：凱旋門賞、日本ダービー(東京優駿)、有馬記念 など
2200m(11ハロン)から2700m(13ハロン)までのレースを中長距離戦。中長距離で最もスタンダードな距離は2400m(12ハロン)であり、この距離をクラシックディスタンスと呼びます。
長距離(2800m以上)
G1レース：天皇賞(春)、菊花賞 など
2200m(11ハロン)から2700m(13ハロン)までのレースを中長距離戦。中長距離で最もスタンダードな距離は2400m(12ハロン)であり、この距離をクラシックディスタンスと呼びます。
※ハロン：距離の単位で、日本の競馬では、便宜上1ハロン＝200mとしています。
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